令和5年6月１日
テーマ 閑人閑話『対話型ＡＩ「ＣｈａｔＧＰＴ」を使ってみました』
5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行されました。経済活動に明るさが戻り、いくつかの経済指標も好転がみられるようです。一方で、少し気になる下記の記事が朝日新聞関西版（2023-05-08朝刊）に掲載されていました。
『関西企業「五重苦」に苦しめられるー倒産・廃業の恐れ』
東京商工リサーチによると、関西2府4県の22年度の倒産件数は1,734件（前年度比11.3％増）となり、3年ぶりに増加に転じた。また、23年度の見通しについて「五重苦によって厳しい状況に置かれている企業もある」と分析がされており、ここでの五重苦とは①新型コロナ対策の実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」による過剰債務②ゼロゼロ融資の返済負担③物価高騰④人手不足⑤為替変動の五つの課題に苦しめられることを指します。五重苦によって企業の倒産だけでなく、企業の休廃業や解散が広がる恐れもあり23年については、調査を始めた2000年以降で最も多くなる可能性がある。世界的に物価が上がる中で円安の影響も加わって関西経済は当面厳しい状況も見込まれるが、一方、25年の大阪・関西万博やその後のＩＲ開業での経済効果が関西では期待できそうである。と東京商工リサーチでは見通しています。この見通しには、不確定な要素も多く含まれていますので事業活動においては慎重かつプラス思考のマインドが肝要かと思います。
ところで、人のように答えるＡＩ（対話型ＡＩ）：「ＣｈａｔＧＰＴ」が話題となっています。
試みに「ＣｈａｔＧＰＴ」に次の日本語の質問文を入力し、ＡＩが出力した日本語の文章をそのまま掲載してみました。
『日本語の質問』
関西のものづくり中小企業です。新規商品を検討していますがどのような商品が考えられますか？
『出力した日本語の文章』
関西ものづくり中小企業が検討できる新規商品のいくつかを以下に示します。これらは一般的なアイディアですので、具体的な業種や技術分野に応じてアレンジや発展させることが可能です。
- 持続可能なエネルギー製品：クリーンエネルギーへの需要が高まっています。太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー製品や、エネルギー効率の高い家電製品など、持続可能なエネルギーに関連する商品を開発することが考えられます。
- IoT（モノのインターネット）製品：インターネットに接続される製品はますます普及しています。家庭用や産業用のセンサーや制御システム、スマートホームデバイスなどIoT技術を活用した新しい商品を検討することができます。
- ヘルスケア関連商品：健康やウェルネスに関心が高まっているため、健康管理や医療補助に役立つ製品の需要があります。例えば、ヘルスケアデバイス、リハビリテーション機器、高齢者向けの介護支援製品などが考えられます。
- 環境保護製品：環境問題に対する意識が高まっているため、環境保護製品が注目を集めています。リサイクルや廃棄物処理、省エネルギー、排出削減などの領域で新しい商品を開発することができます。
- モビリティ製品：自動車や交通手段に関連する商品も需要があります。電気自動車（EV）用の充電器や関連機器、自動運転技術関連した製品、モビリティサービス向けのソリューションなどが考えられます。
これらのアイデアは参考としてご提供しました。具体的な商品開発には市場調査や技術・競合分析が重要です。また、自社の強みや専門知識、顧客のニーズなどを考慮に入れながら、独自性や付加価値の高い商品開発を進めることが重要です。
以上がＡＩから出力した日本語の文章です。（内容や日本語が正しいとはかぎりません。また、同じ質問でも入力毎に出力される文章は異なります。）
日本はこれまでＡＩについては研究や開発、産業への実装などで後れをとっているため、この対話型ＡＩの利活用については「規制よりもまずは推進」との焦りがあり、少し前のめりように思われます。一方、欧米はやや抑制的で 温度差がみられます。いずれの方向に進むかは未知数ですがこのＡＩ技術が社会にイノベーションをもたらし、人間に残されているものは何かを問いかけているようにも思われます・・・・・。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
(理事 坂本史朗)
コラム
「5/19～21のG7が無事終わったね」「事故もなく終わって良かったね。各国首脳が同時に、原爆犠牲者に頭を下げ、原爆資料館を訪問したことは、歴史的出来事だったね。ノーモアヒロシマを世界に発信したと思うよ」「ウクライナのゼレンスキー大統領の参加もあったね」「ゼレンスキー大統領の行動力は大したものだよ。各国首脳と面談したことには大きな意味があると思うよ」「ロシアにはど
んな影響があるのだろう」「プーチン大統領は、ウクライナを侵略者と呼ぶ変人だから、すぐに
は影響しないと思うが、時間が経てばじわじわ効いて来るんじゃないかな」
(広報分科会員 金子一郎)
寸鉄：時を待つ心：何事をなすにも時というものがある。時―それは人間の心を超えた、目に見
えない大自然の力である。時を得ぬ人は静かに待つがよい。時の来るのを信じて、着々と
わが力をたくわえるがよい。着々とわが力をたくわえる人には、時が必ず来る。
：松下幸之助「道をひらく」より
